142年目の伊勢神宮への神御衣(かんみそ)御料糸(ごりょうし)の献納

令和5年11月8日(水)に豊田市稲武献糸会(事務局:一般財団法人古橋会)は、142年目の伊勢神宮献糸(けんし)を行いました。
明治15年(1882)に始まった、愛知県豊田市稲武地区(旧稲武町)から伊勢神宮への神御衣御料糸(神御衣祭に供えられるにぎたえという絹織物の原料となる生糸)の献納は、本年で142年目になります。
献納した糸は、いなぶまゆっこクラブが自分たちで育てた春繭を原材料として、足踏み式座繰り機で糸取りした純国産生糸です。

70~80度のお湯で糸取り作業を行う
足踏み式座繰り機で糸取りの様子
令和5年度142年目献納用生糸(左側)
10月1日に地元の稲橋八幡神社にて生糸の清祓をしていただきます
目次

早朝に稲武から出発

午前6時30分に、豊田市稲武献糸会関係者が古橋懐古館の駐車場に集合し、マイクロバスで伊勢神宮に向けて出発しました。
この時期は大井平公園の紅葉がとてもきれいです。

  • いなぶもみじ祭りのお知らせ(いなぶ観光協会)

伊勢神宮内宮宇治橋前に到着

午前9時40分に豊田市稲武献糸会の法被を着て記念撮影を行いました。
神宮司庁の職員の方に案内していただき、生糸が収められた木箱を持って宇治橋を渡り、神宮司庁に向かいました。

宇治橋を渡る様子
神宮司庁に向かいます

厳かな献納式を経て、生糸は神御衣祭(かんみそさい)へ

神宮司庁での献納式では、調度部長に生糸をお渡しし、神宮からは生糸の受領証や記念品をいただきました。
なお、毎年豊田市稲武献糸会が奉納する生糸は、松阪市にある神服部機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)にて和妙(にぎたえ)という絹織物に織られて、伊勢神宮にて毎年5月14日と10月14日に行われる 神御衣祭(かんみそさい) に供えられます。

御垣内参拝

続いて、内宮御垣内参拝を行いました。

通常の一般参拝では、外玉垣の外側から参拝します。
御垣内参拝では、外玉垣の内側に入って参拝することになります。

「板垣南御門」を入り御正殿を正面に見て左手側にある「南宿衛屋」で手荷物を預け、お祓いをいただいた後、外玉垣の内側に入りました。
献糸会長が中重鳥居の前に立ち、他の献糸会員が二列に並んで、参拝を行いました。

御神楽と昼食を経て帰路へ

神楽殿にて御神楽を奉納して、お昼ごはんは参集殿にて神宮会館のお弁当をいただきました。
食事の後は、午後2時まで、神宮やおかげ横丁の自由散策時間です。

神楽殿
神宮会館幕ノ内弁当

稲武に帰って来たのは午後5時ごろでした。
今年も生糸を無事に奉納することができ、伊勢神宮の皆様、また献糸会の皆様ありがとうございました。

また、繭や生糸を生産したいなぶまゆっこクラブの皆様、一年間ご苦労さまでした。
今年のいなぶまゆっこクラブの活動は以下の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

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私たちは、豪農旧家、中山間地域、歴史や伝統文化など、古めかしくて時代遅れとみなされたものを、現代においても通用する形に磨き上げて、人と人との繋がりが人を支え、人間性に根ざした、与え合う社会の実現に貢献していきます。

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