(4月8日・9日限定開館)古橋懐古館で企画展を開催いたします
2023年4月8日(土)・4月9日(日)に、古橋懐古館本館にて企画展「にぎたえの里ー稲武でお花見を楽しもう」の期間限定展示を行います。
企画展の詳細情報
企画展 | にぎたえの里ー稲武でお花見を楽しもう |
日時 | 2023年4月8日(土)・4月9日(日) 10:00~16:00 |
場所 | 古橋懐古館本館 愛知県豊田市稲武町タヒラ8番地 ※古橋懐古館の駐車場をご利用ください。 ※詳しいアクセスはこちらへ |
参加費・申込み | 入館料無料で事前申込み不要です。 入退館も自由です。 |
お問い合わせ | 一般財団法人古橋会 古橋懐古館 0565-82-2100 |
花道家 小川珊鶴(さんかく)様主催の「いなぶ姥桜の会」と同日開催
「いなぶ姥桜の会」は、4月8日(土)に花道家の小川珊鶴(おがわさんかく)さんの「豊田いなぶの里五節供プロジェクト」が主催されます。
稲武は日本で唯一、大嘗祭繒服調進の伝統を継承する土地柄です。かつては養蚕も盛んでしたが、現在では、絹織物である着物を着るという事が、日常生活から疎遠になってしまいました。そこで来春、稲武の絹の歴史を大切に「いなぶ姥桜の会」と銘打ち、思い出の着物などを着て、瑞龍寺の満開の枝垂桜(樹齢約390年)の下、陽春の一日を楽しむイベントとして企画致しました。
豊田いなぶの里五節供プロジェクト「いなぶ姥桜の会」 平成芸術花院 花道教室 小川珊鶴事務所
稲武での明治期の養蚕業の興隆や、大正期から始まる大嘗祭の繒服調進は、古橋家6代古橋源六郎暉皃(てるのり)、7代義真(よしざね)らが深く関与しています。「いなぶ姥桜の会」を開催される小川珊鶴さんの思いに共感して、古橋懐古館でも期間限定の展覧会を企画いたしました。企画展では、稲武に伝わるまゆ・糸・絹・着物、そして懐古館に伝わる「さくら」の名品などを紹介いたします。
主な展示作品
副島種臣(そえじま たねおみ)「桜花行」
明治政府の外務卿であり、書家・詩人としても高い評価を得た副島種臣(1828-1905)の70歳代の作品です。この書には筆力に加え、線に古淡味が増え、副島後期の味わい深い作品です。
豊臣秀吉「千成瓢箪」
千成瓢箪は、豊臣秀吉(1537~1598)の馬印として使われました。この千成瓢箪は、秀吉亡きあと、大坂夏の陣で落城する際に、豊臣秀頼の小姓が一部を城外に投げ、徳川方の武将に拾われたものと伝えられています。後に明治期の収集家小磯前雪窓を経て、古橋家7代義真が譲り受けたものです。
牧野虎雄(まきの とらお)画 丸帯「巖石と波」
官展で活躍した大正・昭和時代の洋画家牧野虎雄(1890~1946)が絹の丸帯に描いた作品です。古橋家8代道紀の弟の川村貞四郎の妻美和への贈り物として描かれました。多摩美術大学の創設にも関わった牧野の画力を余すことなく生かし、一見の価値があります。
川村貞四郎(1890~1987)は財団法人古橋会の初代理事長で、牧野とは東京の日本中学校の同級生で、生涯にわたり交遊を続けました。
その他の主な展示作品は以下の通りです。
- 最後の将軍 徳川慶喜筆「河落花」短冊
- 明治政府の内務卿 品川弥二郎筆「吉野山にて」小品
- 大国学者 本居宣長筆「桜花詞」懐紙
- 東郷町のやまと絵画家 児島基隆筆「小楠公如意輪寺之図」(刈谷の国学者村上忠明賛)
- 尾張藩の儒学者 秦鼎筆「和蘭人に贈る」
- 赤報隊から生き残った国学者 佐藤清臣筆「君をおもう」短冊
- 大嘗祭繒服の献納品と同様に作られた昭和・平成・令和の予備分
- (初公開)大正8年古橋家自家製絹造り「絹蚊帳」
- (初公開)8代道紀の婚礼(明治43年12月2日)に用いた花嫁の着物
桜や絹にちなんだ作品とともに、稲武の花見をお楽しみください。
小川珊鶴コレクション展「お雛様めぐり」愛知県各所にて開催中!
今年度の豊田いなぶの里五節供プロジェクト・小川珊鶴コレクション展「お雛様めぐり」は愛知県の各所にて開催されます。開催の詳細情報は下記のチラシをご覧ください。お雛様とともに春の一日を是非お楽しみください。