4K映画「時の絲ぐるま」の上映会を令和3年度は豊田市内の交流館6箇所で開催しました

目次

4Kドキュメンタリー映画「時の絲ぐるま」 絹と麻2つの糸の大嘗祭にまつわる物語

大嘗祭のお供えされる絹と麻の織物

天皇陛下が新しく御即位した後に最初に行われる新嘗祭を、特別に大嘗祭といいます。稲作農業を中心とした我が国の社会に古くから伝承されてきた収穫儀礼に根ざし、皇位継承に伴う一世に一度の重要な儀式です。

大嘗宮の儀(主基殿供饌の儀)(皇居東御苑)
大嘗宮の儀(悠紀殿供饌の儀)(皇居東御苑) 宮内庁HPより

大嘗祭で最も重要なお供え物は、お米です。大嘗祭のたびに、亀卜(亀の甲羅を用いた占い)によって、東日本と西日本のそれぞれどの地域からお米をお供えするかを決めます。

他にもたくさんのお供え物があり、庭積(にわづみ)の机代物(つくえしろもの)と呼ばれる各県から選ばれたお供え物をメディアでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それらとは別格に重要で、大嘗宮内の悠紀殿(ゆきでん)と主基殿(すきでん)に最初から安置される2つの織物があります。

繒服(にぎたえ)と呼ばれる絹織物と、麁服(あらたえ)と呼ばれる麻織物です。

古橋懐古館所蔵『大嘗會便蒙 全』より一般財団法人古橋会資料作成

繒服は愛知県豊田市の稲武地区からお供えすることになっており、麁服は徳島県からお供えすることになっています。令和度の大嘗祭では、稲武地域大嘗祭繒服調進特別委員会を結成し、私ども一般財団法人古橋会とまゆっこクラブと地域の皆さまで協力して、繒服を調進いたしました。

地球写真家 石井友規 監督

© 2019 by maruvishi.Ltd

愛知県岡崎市に生まれ、徳島県にて動画制作会社(株式会社丸菱)を設立され、愛知県三河地方(にぎたえの地方)と徳島県(あらたえの地方)の両方にご縁があります。

大嘗祭にお供えされる織物は、なぜ⿇と絹なのか。
なぜこの⼆つの⼟地からなのか。
それらの謎を解きほぐしながら現代までの姿を辿り、伝統を受け継ぐ⼈々へ光を当て、スクリーンへ映し出します。

4Kドキュメンタリー映画「時の絲ぐるま」公式HP

石井監督は遠方にも関わらずはるばる稲武まで何度も撮影に来られ、丹念に人や自然や伝統に向き合われる姿が印象的でした。
出来上がった「時の絲ぐるま」は、はっと息を呑むほど美しい映像と、自然や日常への感謝や敬意を思い起こさせてくれる素晴らしい映画になっています。是非、ご覧いただければ幸いです。

令和3年度の豊田市内での上映会実績

令和2年度の豊田市内での上映会実績は以下の記事をご覧ください。

令和3年度も引き続き新型コロナウイルスに翻弄されたものの、来場されたお客様と関係者の皆さまのご尽力によって、感染予防対策を行って開催されました。
たくさんのお客様にご来場いただき、大変ありがとうございました。

末野原交流館(令和3年6月26日)

末野原交流館では、即位礼および大嘗祭にて装束着装奉仕をされた一ノ瀬将之さんが、「宮廷装束の伝統と着装技術を知る束帯・十二単の着付け体験」なども実施されています。
地元豊田市と皇室行事の距離が縮まって感じられると良いなと思います。

主催末野原交流館
公益財団法人豊田市文化振興財団
稲武地区養蚕・製糸文化伝承事業実行委員会
後援豊田市 豊田市教育委員会

崇化館交流館(令和3年6月27日)

崇化館(そうかかん)は江戸時代の挙母藩の藩校の名前で、豊田市駅にも近く、歴史や伝統に造詣の深い方が多い地域です。
いただいたアンケートを一部ご紹介させていただきます。

日本の自然の美しさが感動的でした。稲武の歴史について、本当に初めて知りました。蚕の繭づくりも映像で初めて見ました。監督のお話も良かった。

映画を通して、歴史と伝統の重み、すばらしさに感動しました。自分たちの暮らしの中に自然との調和を感じました。匠の技が消えずにいくことを願っています。

主催崇化館交流館
公益財団法人豊田市文化振興財団
稲武地区養蚕・製糸文化伝承事業実行委員会
後援豊田市 豊田市教育委員会

足助交流館(令和3年7月11日)

飯盛座という立派なホールで、たくさんのお客様にお越しいただきました。
素敵なお礼とメッセージをいただきましたので、一部を紹介させていただきます。

伝統を守るために、いろいろな努力、苦労があることを映画で考えさせられました。こうした努力をして伝統を守っていくことの大切さも感じました。 監督の石井友規さんのお話から生かされていることのありがたさを全世界の人々が感じられたら、もっとすばらしい地球になると思いました。

幼いころ、お蚕さんの手伝いをしました。とても懐かしい思い出です。「伝承は文書ではない。経験だ。」という言葉がいちばん心に残りました。大変ためになりました。

主催足助交流館
公益財団法人豊田市文化振興財団
稲武地区養蚕・製糸文化伝承事業実行委員会
後援豊田市 豊田市教育委員会

益富交流館(令和3年11月20日)

新型コロナウイルスの感染状況が収まってきて、多くのお客様にお越しいただきました。
石井監督が会場の皆さんに、お蚕さんに触れたことがある人がどれだけいらっしゃるか呼びかけたところ、たくさんの方が手を挙げられました。この地域は、養蚕が特に盛んな地域だったのだと感じました。

主催益富交流館
公益財団法人豊田市文化振興財団
稲武地区養蚕・製糸文化伝承事業実行委員会
後援豊田市 豊田市教育委員会

美里交流館(令和3年11月21日)

美里交流館では、一般募集ではなく、美里交流館で活動をされている自主グループのグループリーダーの方にご覧いただく形態でした。
地域で主体的に活動をされていらっしゃる方々に、稲武の活動などを知っていただく貴重な機会になりました。

主催美里交流館
稲武地区養蚕・製糸文化伝承事業実行委員会

下山・松平交流館(令和3年12月12日)

下山交流館と松平交流館の共催で、下山基幹集落センターにて上映会が開催されました。
この地域もかつては養蚕がとても盛んで、お客様の関心の高さを感じました。
松平東照宮の神職の方にも関心を持っていただき、松平の歴史も教えていただきました。

主催下山交流館
松平交流館
公益財団法人豊田市文化振興財団
稲武地区養蚕・製糸文化伝承事業実行委員会
後援豊田市 豊田市教育委員会

豊田市内での今後の上映会について

豊田市内での今後の上映会の予定は今のところ未定です。
この映画をご覧になりたいという方がいらっしゃいましたら、地元の交流館にご相談いただき、ご要望をしていただくことが、まずは第一歩になります。
ご要望の声がたくさんあれば、追加の上映会が開催される可能性があります。

豊田市以外でも、上映会は各地で開催される予定です。詳しくは、映画の公式HPの開催情報をご覧ください。

自主上映会の開催案内

映画「時の絲ぐるま」は、自主上映会の開催も可能です。
是非ご検討ください。

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この記事を書いた人

私たちは、300年以上の歴史がある豪農古橋家の歴史と家訓「家は徳に栄える」を受け継ぐ財団法人です。
私たちは、豪農旧家、中山間地域、歴史や伝統文化など、古めかしくて時代遅れとみなされたものを、現代においても通用する形に磨き上げて、人と人との繋がりが人を支え、人間性に根ざした、与え合う社会の実現に貢献していきます。

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